三浦半島の端の剱崎という所に行ってきた。

都営浅草線が京急本線と連結しているのでほとんど迷わなくてすむが、たまたまタイミングが合わず泉岳寺駅で30分ほど待った。三浦海岸駅からバスに乗り、現地到着まで結局3時間近くかかった。
あのあたりは海のすぐ近くでも地形の起伏が激しいのだなあ。海に行ったのに山登りのようなことになり、やたら山道を降りたり登ったりしていた。
上の写真は剱崎灯台が立つ小高い丘からの眺め。灯台の中には入れず、周辺にも皇太后が訪れた記念碑と灯台の由来を示すプレート以外は何もない。というより剱崎自体、自然以外何もない。「手つかずの自然」と言えば聞こえは良いが水飲み場くらいは設えてもいいのではないか。
上の写真の岩場は遠目に見ると美しいが、実際に歩いてみるとフナムシがそこかしこで高速移動していておちおち腰もおろせない。実際、折り畳み椅子に座ってお弁当を食べていると匂いに反応したのか複数のフナムシが一斉に近づいてくるという恐怖体験をし、ほうほうの体で退却。
(フナムシといってもピンと来ない人も多いだろうが、一度でも実物を目にしたことがあれば私の恐怖も理解いただけると思う。大きさといい色といい動きの俊敏さといい某・人類の敵G●△×■にそっくりである)
実はスケッチ旅行のつもりだったので絵の具一式やでっかい画板を積んだカートをガラガラと引っ張っての行程であったのだが、上記のように現地に水がなく、日陰もなく、さらにフナムシのおかげで絵を描くことはできなかった。せめてもの記念にと思い、美しい自然をデジカメにおさめていたら、3枚撮って電池が切れた。
ここまで楽しそうでない旅行記も珍しいと我ながら思うが全体的には良い旅であった。たまにはこうして純度の高い自然に触れるのはいいことだ。負け惜しみではない。
掛け値無しの晴天だったおかげで富士山がきれいに見えていたのもよかった。
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